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2006 年 4 月 25 日 のアーカイブ

そんな新事業なら、やめてしまえ! セルジオ・ジーマン(著)

2006 年 4 月 25 日


そんな新事業なら、やめてしまえ! 既存の資産と能力を活かす6つの原則

そんな新事業なら、やめてしまえ! 既存の資産と能力を活かす6つの原則

 元コカ・コーラ社マーケティング最高責任者であり、現在はコンサルティング会社の会長を務めるマーケッター、セルジオ・ジーマンによる著書です。

 本の要旨としては、企業はイノベーション(革新)ではなくリノベーション(改善・修復)に取り組むべきであるとし、自社ののブランドをリノベートするための手法が書かれています。

 しかし、この本は土井さんのクリエイティブ講座、第1回目での教材で、コア・コンピタンシーコア・エッセンスとは何かを説明するために使用されました。

 リノベートするためには、自社のコア・コンピタンシー、コア・エッセンスを理解しなければ始まりません。これは人のキャラクター作りにも必要な考え方です。

 では、両者の違いとは何でしょうか?

 コア・コンピタンシーとは以下の4つのファクタに基づくものだと言います

  • 知識 – あなたが知っていること、習得してきたこと
  • 経験 – これまでにやってきたこと
  • 資源 – 持っているもの
  • 人 – 行っていることと、そのやり方

つまり、あなたのコア・コンピタンシーとは、ほかの誰よりもあなたが得意とすること、どうやればいいか知っている分野のことだ。

 そして、コア・エッセンスとは何か? 以下のように書かれています。

企業あるいはブランドとして、あなたはいったい何者か、ということだ。これは顧客とそれ以外の人が等しく持っている、あなたのブランドとの関係だ。

 結局は、コア・コンピタンシー(自分が持っているもの)とコア・エッセンス(周りが感じているもの)が一致したときに強いブランドとなるのです。コア・コンピタンシーをいくら強めても、コア・エッセンスが一致していないと、顧客は付いてきません。

 この本では、コークによるエビの養殖事業の進出や、マクドナルドのホテル建設の例が挙げられていますが、どれも成功しませんでした。それは、コア・コンピタンシーとコア・エッセンスが一致していないからです。逆にマクドナルドのコア・エッセンスである、手ごろな価格とホテルを結びつける必要があったのです。

 もうひとつ、コア・エッセンスに関する忠告としてこのように書かれています。

コア・エッセンスについて最も肝に銘じるべき事は、「これがコア・エッセンスだ」とあなたが言っても、何ら正当性を持たないと言うことだ・消費者と顧客が、これがそうだと認めるものがコア・エッセンスなのだ。

 これは、その後のクリエイティブ講座で、「自分のブランドを作る」ことにつながっています。

 新しい分野を創造することも大事ですが、自社(自分)のコア・コンピタンシーとコア・エッセンスを見直すことで十分顧客(相手)への影響度を上向かせることが出来るのだと思わせる本です。

目次

第1章 イノベーションの5つの落とし穴
第2章 いますぐ、すべきはリノベーションだ!
第3章 原則1 思考パターンをリノベートせよ
第4章 原則2 ビジネス・デスティネーションをリノベートせよ
第5章 原則3 競争的枠組みをリノベートせよ
第6章 原則4 セグメンテーション手法をリノベートせよ
第7章 原則5 ブランド・ポジショニングをリノベートせよ
第8章 原則6 顧客のブランド経験価値をリノベートせよ
第9章 すべてを連動させろ

 





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