ウェブ進化論 梅田望夫(著)
本日、予約していたこの本が届いたので、帰宅後久しぶりに自宅で本を読んでみました。(最近読書はほとんど電車の中です。しかも客先が近くなって電車で15分&朝は満員電車で読めないので、1日1冊は難しくなりました)
著者の梅田 望夫さんはシリコンバレー在住、ITの世界では有名な方です。著者のブログはこちらです。My Life Between Silicon Valley and Japan
この本では今後のインターネットの世界はどうなるのか、多くの書籍、Webサイトの情報を引用しながら著者の豊富な経験、知識を用いて解説しています。グーグル、ブログ、ロングテール、Web2.0、アマゾンなど現在の重要なキーワードについて、今までの歴史と今後どのように変化していくのか。ほんと、鋭い洞察力にはいつも感動します。専門用語もできるだけわかりやすく書かれているので、ブログを書かれているほどの知識をお持ちである方ならば比較的楽に読めるのではないかと思います。なぜこのキーワードが重要であり、今後未来を占うのに欠かせないのかが分かります。とは言え、元々のキーワードがかなり難解なので分からないところは飛ばしても十分得るものはあります。
私自身、特に印象に残ったのは「こちら側」と「あちら側」という考え方です。「こちら側」というのは私たち利用者側、「あちら側」というのはインターネット側。例えば、マイクロソフトはこちら側、それに対抗したネットスケープもこちら側、そして急成長を遂げるグーグルはあちら側です。
そして、マイクロソフトとグーグルは世代がまったく違うということです。ビルゲイツは現在50歳。大学時代に個人でコンピュータを所有することに感動して、後にマイクロソフトを作りましたが、グーグルの創業者はそのとき2歳、中学に上がるころにはコンピュータを個人で所有する事は当たり前であり、インターネットの無限の可能性に感動してグーグルを作りました。つまり、マイクロソフトは「コンピュータの私有に感動した」世代、グーグルは「パソコンの向こうの無限性に感動した」世代であり、この格差が非常に大きいということです。この差はなかなか埋められるものではありませんし、いきなりあちら側へシフトさせるのも難しいのです。
梅田氏は「まだ、あちら側・信頼ありのボックスでの圧倒的成功例は出ていない」と言います。両社の年齢差が18年なので次に期待すべきは1991年生まれではないかと。もちろん、思考実験であるとの仮定付ですが。そして、以下のように結論付けます。
2010年代に、グーグルを凌駕するコンセプトと新技術を引っ提げたベンチャーが、日本から、今の日本の中学生たちから生まれる可能性は、歴史から考えても十分に「あり得る未来」なのである。
今日は時間が無かったので30分でざっと読んでしまいましたが、また改めて読んでみようと思う名著です。
あと、今回の出版を記念したイベントの音声ファイルがPodCastで配信されています。こちらも今度聞いてみます。http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060207
ひとこと:私は「コンピュータの私有に感動した」世代で、なかなか「あちら側」に行けないです。。。。
目次
序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち



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